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ホルモン補充療法

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ホルモン補充療法(HRT)は更年期によって急速に減少してしまう女性ホルモンを補充する事で、辛い症状を抑える働きがあります。
また、本来の目的の他、骨粗しょう症、動脈硬化などを防ぐ効果もあります。

日本ではあまりなじみのない治療法ですが、欧米では、更年期障害の一般的な治療法として広く受け入れられています。

しかし、人によっては、性器出血などが起こりやすくなるというデメリットがあるので、ホルモン補充療法とはどんなものなのかしっかりと調べて理解する必要があります。

ホルモン補充療法の基礎知識

ホルモン補充療法とは?


ホルモン補充療法

更年期障害の原因は女性ホルモンの”エストロゲン

エストロゲンは月経をコントロールしたり、女性らしい体つきを作る大切なホルモンで、思春期に分泌量が増加した後は長らく安定します。

しかし、閉経が近づく更年期になるにつれ、徐々に分泌量が減少してしまいます
特に、更年期障害と呼ばれる症状が出る時期には急速にエストロゲンが減少し、ホルモンバランスが崩れてしまい、ほてりや冷え、頭痛など全身に症状が現れます。

ホルモン補充療法とは、その名の通り減少したホルモンを体に補うことで更年期特有の症状を改善・解消するというものです。

この治療法は、サプリメントなどでエストロゲンを補給する方法よりも短期間で効果が出て、早い方では1週間から2週間で劇的に症状の改善が見られます。

 更年期の色々な症状・・・更年期で最も多いものは「ホットフラッシュ」



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具体的にどんな事をするの?

ホルモン補充療法はエストロゲンを補充します。ですが、エストロゲンの単独投与では、がんの発症、乳房の張り、性器出血と言った副作用があります。

ですが、黄体ホルモン(プロゲステロン)と言う、もう一つのホルモンを併用することにより副作用を抑える事ができます。
(黄体ホルモンは、もともと排卵した後に分泌されるホルモンなので安全です。逆に、エストロゲンと、プロゲステロンを両方投与する事で、自然な形でバランスが取れるというわけです。)


ホルモン投与の具体的な方法は飲み薬と貼り薬、塗り薬など複数の投与方法があります。
飲み薬
エストロゲンとプロゲステロンの二種類のホルモンを含んでいる錠剤を飲む方法です。
プロゲステロンは子宮体がんの予防を目的としたホルモンで、合わせて服用します。
閉経前の方は生理がくるように処方され、閉経後の方は生理が来ないように服用します。

上記のホルモン剤の他に、比較的症状の軽い人向けのエストリールというお薬もあります。
日本ではこちらの方がよくつかわれているそうです。性器出血や、乳房の張りと言った副作用がホルモン剤よりはるかに少なく、長期にわたって使用することができます。

貼り薬
フェミエストと呼ばれる貼り薬が一般的です。飲み薬とは違い、胃腸や肝臓の弱い方、血栓症や・狭心症のある方に向いているお薬です。
へその横や腰に貼ります。週に2回貼り替えるタイプと、一日毎に貼り替えるタイプがあります。
もちろん貼り薬を貼ったままで普段通りの生活も出来ますし、そのままお風呂に入る事も出来ます。
貼り薬は、薬の飲み忘れの心配が無く、面倒がかかりませが、長期にわたって使用する場合は、プロゲステロンの内服が必要です。


治療の期間
ホルモン補充療法は比較的早くに効果が表れる半面、服用を中断すると、すぐに元に戻ってしまいます。
更年期症状の多くは1年から長くて5年ほどで治まることが多いので、一年を目安にホルモン補充療法を続け、一年たって症状が治まっていれば、それ以上続ける必要はありません。


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ホルモン補充療法の副作用

ホルモン補充療法には副作用があるので、十分理解してから服用する必要があります。

不正出血・乳房の張り・痛み
ホルモン補充療法を始めた直後はこのような副作用が現れます。
ホルモン量を調整したり、服用を続けるうちに症状は和らいできます。

血栓症
頻度は低いものの、血栓症ができる可能性が増加すると言われています。


エストロゲンの服用により、子宮体がんと乳がんの発がんリスクが高まりますが、プロゲステロンとの併用により、子宮体がんの発がんリスクは減少します。
乳がんは、ホルモン補充療法が5年以内であれば、リスクが増加する可能性はありません。しかし、長期的な服用で、発がんのリスクが高くなるとされています。

「ホルモン補充医療ガイドライン2009」によると、ホルモン補充医療を行う際は定期的に乳がんや子宮がんの検査を行う事が定められています。



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更年期障害以外の効果

ホルモン補充療法は主に更年期の症状の緩和に用いられますが、そのほかにもいろいろなうれしい効果があります。

骨粗しょう症の防止
女性ホルモンは骨を健康に保つ効果があり、骨粗しょう症の予防にも効果があります。
女性が男性より骨粗しょう症になり易いのは、更年期に入って女性ホルモンが減少してしまう事が原因と考えられています。
ホルモン補充療法は、減少する女性ホルモンを服用するので、骨の健康を保てるのです。

お肌のシワ、たるみの改善
更年期障害の一つである、お肌の潤いも改善できます。お肌が若返ったようにはりがでたり、しわが減るなどの効果が期待できます。

コレステロールを抑える働き
女性ホルモンは、もともとコレステロールの上昇を抑える働きも持っています。
年齢を重ねるにつれ、コレステロール値が上昇するのは、女性ホルモンの減少が一つの理由です。
コレステロールの上昇をうまくコントロールしてくれるので、健康にも大変効果があります。



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保険は適用される?

更年期障害に対して行うホルモン補充療法は健康保険を利用することができます。
医者に更年期障害であると診察してもらい、私たちがホルモン補充療法を望めばきちんと治療を受ける事ができます。

保険の適用を受けられるので、初診だけ5千円ほどかかると思いますが、そのほかは毎月千円ほど。ほとんど風邪のときの通院と変わりません。
更年期障害は長い方で5年も続くので、保険の適用はありがたいですね。


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